整体を受けるにあたって知っておいていただきたいこと
私も自分自身がひどい腰痛から始まり、だんだん身体全体が駄目になっていき、腰痛、下肢痛、膝痛、首痛、股関節痛、踏み込んだ時に走る足の裏の激痛など体中が痛くてどうしようもない状態の時、すがる思いで鍼灸や様々な整体(カイロプラクティックや私が今使っている手技とは違うオステオパシー)などにしらみつぶしに通いました。
私自身はあまりにも症状がひどかったので、1回や2回通うぐらいではどうにもならないと思い、足繁く1か所にそれぞれ何度も通いました。
もちろんここの鍼灸なら、ここの整体院なら1回の施術で劇的に治してもらえるのでは
ないかという期待も持ちつつですが。
今私が患者様の施術をする立場になってよく思うことがあります。
多くの方が整形外科に通いレントゲンを撮られ、場合によっては手術を薦められる、ほとんどは何をするすべもなく、痛み止めの注射を打ったりシップと鎮痛剤をもらって終わりという事が多く、そういう方で整体で1回の施術で劇的に良くなることを期待して来院される方が中にはいらっしゃいます。
もちろん、脚の痛みが酷く、歩くのすらままならなかった方がたった1回の施術で次の日には何もなかったかのように普通に何の痛みもなく歩けるようになられたり、肩の激痛が施術後、好転反応によりさらに激痛となりその後ぱったりと痛みが消えるというような方もこれまで何人も見てきました。
そして意外とそういう方のほうが、その後のメンテナンスのために、コンスタントに通われることが多いです。
ただ患者様の辛い状態を耐えてらした期間や自己治癒力の大きさにもよるのだと思うのですが、こちらで受けていただく整体に限らず、どんな整体においても、良くなっていく過程は上ったり落ちたりしながらの右肩上がりのグラフのような感じだと思っていただくと分かりやすいかと思います。
人間の体というのは、例えばどんなに腰痛がひどくても、そのひどい腰の状態に合わせて身体全体がバランスをとり、自分の体はベストな状態だと考えています。
そのため、整体によって関節を動かしたり、正しい状態に持っていったりすると、体は自然とベストだと思っている悪い状態にまた戻ろうとします。
ですので、整体でいい状態にもっていく→身体が少し元の状態に戻る→整体でいい状態に
もっていく→身体が少し元の状態に戻るの繰り返しを続けて右肩上がりに体の状態を良くしていって、何もしなくていい状態がキープできる体にしていくのです。
整体一つとっても色んなジャンルがあり、色んな手技があってその方に合う合わないと言うのもあると思うのです。
選ばれた整体が自分に合う、合わないとはまた別に、施術をされる先生がどこまで患者様の身になって一生懸命治療にあたってくださるかでも、今後続けて通う気になるか、もうここの院は1回きりでいいと判断されることも出てくると思いますので、ご自身の判断で別の整体を受けてみられるのも選択肢の一つだと思います。
ただ、同じ悪くなる状態を度々繰り返したり、こじらせたりしないためには、初めだけでもいいので数回施術を詰めて受けられて、悪い状態に戻りにくくする、良い状態をキープできるようにする、そのようなスタンスで整体を受けられるのが健康を取り戻して頂くための近道だと思います。
それから、このくらいなら整体なんか通わなくても平気と思われていても、実はバランスの崩れから腰痛などのわかりやすい症状には表れていなくても、肩こりがや頭痛がひどかったり、,自律神経失調症や原因がはっきりと分からない身体の不調(不定愁訴)の原因となっていることも多々考えられます。
そういう時に、病院ではいくら色んな科で調べてもらっても悪いところも見当たらない、どうにもならない症状を改善していく一つの策として整体というものを考えていただけたらと思います。